inao78のボードゲーム遊戯録

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オカシノビ作成で培ったカードゲーム作成のススメ

最近、Twitterを見ていると2015春のゲームマーケットや大阪を目指したゲームの作成を始めている方を目にするようになりました。

私がゲームマーケット秋を目指してオカシノビを作り始めたのが、丁度ゲームマーケット2014春の一月前くらいだったので、色々と思い出します。

そこで、私がオカシノビを作成する上で利用した道具や作成したツールなどについて先人の知恵として、提供したいと思います。

今回はテストプレイ用のカードの作成方法を主に説明していきます。

カード作成ツール

まずご紹介するのは、私の作成したカード作成ツールです。

以下に置いてありますので、ご自由にお取り下さい。

Dropbox - ツール

ゲームによっては似たようなカードを沢山作ってパラメーターだけを変えたり、画像だけを変えたり、文字の色だけを変えたりすることがあると思います。

その場合、フォトショやペイントツールでいちいち修正するのは、だいぶ手間が掛かります。
エクセルやワードで作ってもいいですが、どうしても味気無いカードになりがちです。

そんな手間を解消するために、自分のためだけに作成したツールが、このカード作成ツールです。

結構良いものが出来たのでアルハラシステムズとして公開しましたが、結構使って下さった方がいたようで、RXさん経由でお礼を言われたりもしました。

このツールを使うことで、始めにテンプレートをキッチリ作ってしまえば、カード毎にテキストを変えたり、画像を変えたり、文字色やフォントを変えるなど、自由に変更することが出来ます。

さらに、作成に使用したデータはそのままカードリストに流し込んだり、マニュアルに転用するなど、便利に扱うことが出来ます。

問題はExcelのマクロを利用しているのでWindows環境が必須かつOfficeが必要ということですね。
まぁ、Windowsさえあれば、Officeは体験版があるので、試す分には可能です。
(体験版だとたまに強制終了することがありますので、お気をつけください。)

この画像は、私がオカシノビを作成する際に使用したデータです。
f:id:inao78:20141008232126j:plain
左上のテンプレートをオートシェイプで作成し、部品毎に名前をつけます。
たとえば、カード名、画像、説明という感じです。
それに対して、右下の表でテキストや画像を設定していくことで、カードを作ることが出来ます。
枚数をいじれば、同じカードを複数枚出力することも出来ますし、必要がなくなったカードは0と設定することで出力しないこともできます。


作成中のカードに対するプレビュー機能もありますので、不安な場合はその都度確認して調整することも出来ます。
全てのカードの内容を入力し終えたら、印刷データ出力を行います。

そうすると、設定された段組でカードを自動で並べて表示します。 f:id:inao78:20141008233038j:plain
最後に、改ページの設定をして印刷すれば完成です。
ツールの詳細は最初のシートにも書いてありますので、参照ください。


続いて、作成したカードデータをテストプレイに耐えうるカードに組み立てます。

 

ローラーカッターは大正解

ここで私が使っているアイテムが、ローラーカッター、トランプ、スリーブです。


A4の用紙に印刷したら、ローラーカッターで切断します。

最初は普通のカッターで切断していたのですが、オカシノビの場合、当初カードが100枚を越えるゲームだったので、身体の負担を考えてローラーカッターを導入しました。

複数を一度に切るとずれてしまうのはカッターと同じですが、一回毎に指に掛かる負担が段違いです。

正直、これは大正解だったと思います。

なければ今ごろ腱鞘炎になっていたと思います。。

まあ、あれば裁断器などでも大丈夫だと思います。

違いは値段と安全性くらいですかね。

ローラーカッターは子供でも安心して使うことが出来る分カットの正確性に欠けるのが難点です。

切断したあとは、スリーブにトランプと一緒に入れます。

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画像はかなり初期の頃に作成したテストカードです。

だいぶフレーバーで迷走したことが分かりますねw


人によってはMtGのゴミカードなどを使っていると思いますが、ここは正直なんでも良いです。

100円ショップを有効活用しよう

私の場合は、そういったカードの手持ちがなく、100円ショップなどで複数セット入って100円つまり、一枚一円程で手に入るためこれを使いました。

また、100円ショップのトランプだと裏面が赤、黒、青など種類があるのも助かりました
いちいち裏を作らなくとも問題なくテストが出来ます。

それでも種類の足りない場合はスリーブの種類を分けるなどしても良いでしょう。 f:id:inao78:20141008235629j:plain

トークンなどは100円ショップのビーズを使ったりしてました。
色も種類も結構あって、テストプレイには十分です。

これで、カード作成は終わりです。

 

カード作成→テストプレイ→修正案反映→カード作成

オカシノビの作成において、この手順を数十回は繰り返しています。

なので、カードの修正の手間の削減、カード裁断の効率化は時間の限られる同人ボードゲームデザイナーとしては必須になると思われます。

最後にちょこっと宣伝を。

冒頭から名前を出しているカードゲーム「オカシノビ」をゲームマーケット2014秋に販売いたします。

詳しい説明はサークルブログをご覧下さい。


オカシノビの紹介 - アルハラシステムズ

 

また、ゲームマーケットに参加出来ない方のためにクラウドファンディングを用いた先行予約販売をしております。

アルハラシステムズの過去作も纏めて販売しておりますので、この機会に是非!


アルハラシステムズのカードゲームを全国に届けたい!「オカシノビ」「ビバニク」「オトーリバース」再販&新作プロジェクト!- クラウドファンディングのMotionGallery(モーションギャラリー)

 

また、駄文ですがオカシノビのデザイナーズノートも書いています。

お暇ならお読み下さい。


オカシノビ デザイナーズノート - inao78のボードゲーム遊戯録

 

以上、この記事が今からカードゲームを作成する人の一助になれば幸いです。